でも電話を切る間際に、楽しかったと言ってて、それは本音だとわかったから私も素直に楽しかったと思える。



なんで立花君がこんなにも私を慕って、優しくしてくれるのかわからない。


自惚れの自意識過剰かもしれないけど、さすがに私だってそう思う。



由結にも前からずっと言われてきたけど、最近やっと身にしみる。



私はそういう立花君の行動や思いを、素直に受け止められるようになっても、嫌だとか迷惑と思わなかった。


それにこうやってメールや電話するのも、楽しい。



つまり今私は、とても充実した気分の毎日なのだ。


挙句の果てに、たまにぼーっとしながら立花君のことを考えてしまっている。


……こんなんだから、今年の夏休みは課題がはかどらない。