「うわっ、俺らツイてね?」




二人組の見知らぬ人たち。




「あの、誰ですか...?」




「ちょっと探してる店があるんだけど、一緒に探してくれね?」




「えっ、でも私ここあんまりわからなくて...」




「いいじゃねぇかよ。俺ら、困ってるんだし。


なっ?」




渋るけど、困ってる人を助けないわけがない。




「.....なんていう店ですか?」




「Heart 的な感じの名前の店」




しょうがなく、聞くと1人が笑ってそう答えた。




「それなら、さっき行きましたよ?


そこの通りをまっすぐ行って、右です」




少し微笑みながら、答える。




「へぇ...やっぱ当たりだわ....。


あっ、どこを右かわかんねぇから、誘導してくれよ」