「ふぅーっ!涼しくて気持ちかった〜」

「……」

た、高かった…内臓全部出てきそうな気持ち悪さだよ…

「杏奈…!ハハハっまじ顔!やば」

「ゆう…り、おなか…すいた…」

ベシッ

「いったー」

「気持ち悪い顔してお腹空いたとか言わないの(笑)」

「叩かないでよー。病人には優しくしてよ」

「梶原くん、杏奈お腹空いたんだって。男子はお腹空いてる?」

無視された…
無視してジェットコースターから降りてるし。
うぅ、一気に疲れた。そしてお腹空いた。

「杏奈、はよ降りて」

「あ、ごめん」


ジェットコースターを降りて歩いていると

「あーっ!あれ!あれ食べたい!!!」

「ほんと騒がしいわね。」

「あれー!優梨あれ食べたいー!!」

「わかったわかった」

やれやれと優梨が呆れていると梶原くんともう一人の男子が来た。

「川井さん気持ち悪かったんだろ?二人でそこに座ってて。俺ら買ってくるから」

「あ、ありがと」

「気がきくね〜。ありがと」

ばいばーいと私と優梨は手を振ってベンチに座る。

「杏奈そんな騒がしくて疲れないの?」

「えー疲れないよー?梶原くんすっごい優しいし」

「あ、それね」

ジェットコースターに並んでいる時そこまで人は並んでなかったけど暇にならないように話しかけてくれたりお菓子くれたりしたの。それも四人みんなにすごく優しくてステキだなって思ってたんだ。

そんな話をしていたら二人が帰ってきた。

「はい、川井さん優梨さん」

「あ、ありがとう」

わぁーっ美味しそうなチュロスだ!

「んーっ美味しいね!優梨〜」

「そうね(笑)」

「よーし!お腹も満たされたとこでまた騒ぎ倒すぞーっ!」

だんだんテンションがあがってきた私は変になってると思う。
でも楽しくて楽しくて幸せ!

「しょうがないから杏奈に付き合ってあげるよ」

「えへへ〜ありがとーっ」


それから私たちはほぼ全部まわって最後に観覧車に乗ることになった。
ただ私が乗りたいって言っただけなんだけどね。

「私と優梨がペアねー!」

「男二人で乗るの?(笑)」

「え、ダメだった?、」

私がポカンとしていると優梨が

「もう、四人で一個に乗ればいいでしょ」

と言った。
たしかに!!!
なるほど!って顔してると優梨が何も言わずに呆れた顔で笑った。

「え、でも四人って…壊れたりしないかなぁ」

「あーもー鈍感杏奈にかかると全部ややこしくなるから。落ちない壊れないあんたが暴れなければ!」

「そーなの?よかったぁ」

みんな疲れてるのに私に付き合ってくれてる。ごめんね、

「よし!ちょっと行ってくるよ私!」

「え、なに言って…」

「並んで待っててね!!!」

「ちょ、杏奈!…ってはや」

みんなにジュース買ってあげるんだ!
私が悩んでる時とか疲れてる時に優梨はいっつも私の好きないちごオレを買ってきてくれる。それだけでも元気出るもん!