ナナメ後ろを振り返ると、春奈と目が合った。 「次の時間は起きてなきゃだめだよー?」 そう言って、春奈はいつものなつっこい笑顔で笑う。 ‥‥きゅん。 ふわふわ笑う春奈と目が合った瞬間、 顔がかぁっと熱くなるのを感じた。 「今の時間起きてたからもう無理! 次は寝させてもらう!」 俺はとりあえず笑って、そう答える。 それだけ言って春奈から目をそらし、 俺はすとん、と席に座った。