「智也くん、だっけ?
私、春奈っていうの。
よろしくね!」
そう言って、その女の子はふわっとした笑顔で笑った。
「‥‥あ、うん!
よろしく!」
ぼーっとしてしまっていた俺は、
あわててそう返事をする。
‥‥美保とは、全然似ていない子だ。
明るくサバサバしていて目立つタイプの美保とは正反対。
暗いってわけではないけど、
少しおとなしそうで、でも人なつこい雰囲気があって。
ふんわりした、女の子らしい感じの子。
正直全然、好みじゃない。
さっきは何だか無性にドキドキしてしまったけれど‥‥
まぁ別に、好きとかではないよな!