一気に愚痴が連発されるが口には出さない。


沙羅も断るだろう?


そう思い本人に聞いてみる。


「……やりたいの?」


すると彼女は少し首をかしげて。


「ん〜、考え中」


「無理しなくていいんだよ」


彼女の迷いに焦りつい口を挟んでしまった。


彼女もいつもの俺らしくない行動に驚いているようだった。


しかしそんなこと今は気にしてられない。


すぐさま彼女にバイトを断るよう言って欲しい……!!


「沙羅ちゃん、やっぱり無理?」


先輩が諦めかけている。


よし、この調子でバイトの話を無かったことに……!