『やっぱり探してるものはコレだったんだぁー』

その手には赤石くんからの手紙。

『残念だったね。優希ちゃん。』

「え…?」

『もう屋上には行かなくていいよ。』

「どーゆー…」

『今ね、優希ちゃんの代わりに他の子に行ってもらってるから。赤石くんはいちいち馴れ馴れしくてうざいって優希ちゃんが言ってました。だから、優希ちゃんは来ませんって言いにね。』

「なにそれ…」

あまりの衝撃でその場に腰を落とす。


「ふふふっ。いい気味~」

「マネのくせに赤石くんと仲良くしゃべるとか調子乗るからだよ。バーカ。」

座り込んだ私を囲って、先輩達が一斉に言ってくる。


私は下唇を噛むことしか出来なかった。