お昼休みになり、二時間目終わりに食っちまった弁当の代わりに、パンを買って食った。習慣って恐いな。朝練もしてないのに、いつも通り腹は減るんだな~なんて考え、いつも通り寝ちまおうとしたら
「おっ、今日は、学校来たみたいだね、負け犬5号君」
周りの女子が、「ちょっと、恵子、駄目だよ」って、言ってるのを、
「いいの、いいの、甘やかすと、付け上がるから」空いていた俺の前の席に、俺の方を向いて座る。
俺は、うつ伏したまま、
「お前って、本当に、デリカシーってな無いのな」
「あはは~、デリカシー欲しがった?」
「いや、そっちの方が、変に気を使われるより、気が楽でいいよ」
ふーん、といいながら、俺の頭をツンツンとつついてくる。
面倒くさいので、なすがままに、
「んで、何で5号?打順が5番だったから?」
「いや、会ったのが、5人目だから」
ガバッと起き上がり、「お前、他のヤツにも、負け犬とか言って無いよな!」
「まさか~、それくらいのデリカシーは、有りますよ」
ふ~っとため息を吐き、「んで、何の用だよ?」って聞くと、
そうだそうだって言いながら、「遊んでる場合じゃなかった、放課後、部室に集合だって」
んじゃって言って出ていった。
なんか、一方的に弄ばれた気分だ