────翌日。

氷と輪は、2人で学校に向かった。

学校に着くと周りからの視線。

「ん?なんだろうね。」

輪の声に反応しない氷。

ただ、周りを見てるだけ。

「(……あぁ)」

氷は分かっているようだ。

「輪は関係ないと思うよ。」

えっ?と輪が声を出す前に氷はスタスタと歩き出した。

「氷?どこ行くの?」

輪の言葉に氷は振り返り…

「ちょっと野暮用♡」

その不敵な笑みに輪は全てを悟った。

「了解。先生には伝えとく。」

その言葉を聞いて氷はある場所へ駆け出す。

──キーンコーンカーンコーン──

「2年4組、譯鴟氷さん。至急職員室に来て下さい。」