───授業が終わり放課後。

氷と輪は、今朝の殺人現場に向かった。

遺体は無かったが、立ち入り禁止のテープはある。

中には入れそうにない。

そこで現場の向かいのカフェに入る。

「──んで、手の甲にこんな感じのが書かれてた」

そう言って出した紙には、今朝の遺体の手の甲。

「なんだろうね?何かのメッセージ?それとも暗号の類いとか?」

「あと、ネズミの刺青。被害者本人は、ネズミ…嫌いみたい。」

2人は、同時に頭を抱えた。

すると───

ジッ……ジジッ……。

..
まただ。

身体に走るノイズ。

思考が停止し、呼吸が乱れる。

机にあった水入りのコップが倒れる。

その音さえ遠く感じる。

そこで意識を手放した───。