朝のHRが終わり、次の準備をする人、お喋りする人と様々。

そんな中、ひたすら何かを書いている2人。

白髪鴇瞳の女子生徒と、黒髪藍色の瞳の女子生徒。

白髪鴇色の女子は、譯鴟 氷(ヤクシ キヨ)彤跳高校の二年生。

とてつもない畸人(きじん)でゲーム好きのおてんば娘。

勘が良く、実は〇〇〇〇者である。

氷とは、対照的な黒髪藍色の女子は、咏星 輪(ウタホシ メグル)同じく二年生。

物静かで穏和(おんわ)な性格。

氷の良き理解者で、彼女の為なら何でも出来る。

そんな、変わった組み合わせの2人には、他人には分かりえない特別な信頼があった。

ふと2人が動きを止める。

お互いに頷き合い、2人は授業の準備にかかる。

すると───

キーンコーンカーンコーン

タイミング良く始業のベルが鳴った。

先生が入ってきて、いつもの授業が始まる。

いつも通りの退屈な授業……。