ガヤガヤ

人で賑わう(にぎわう)街並みに、突如(とつじょ)。

きゃぁぁぁぁ!

大きな悲鳴が飛び交った。

悲鳴の先には、女性。

尻餅を付いている。

近づいてみるとそこには男性の死体があった。

すると、

「おい!和埜(カズヤ)!?しっかりしろよ!」

友人と思しき男が、遺体に近づく。

咄嗟(とっさ)に静止の手を伸ばす。

「触らない方が良い。」

とだけ言って辺りを見渡す。

見た所、外傷は少ないがどうやら転落死か、撲殺といったところだ。

それと、気になるコトが1つ。


遺体の左手の甲にマジックかなにかで円と、円の一部分に点がついていた。

そうこうしていると、警察がやって来た。

立ち入り禁止のテープをつけ、鑑識(かんしき)が始まる。

すると、隣にいた友人が声をあげる。

「あれ?あいつ、刺青(いれずみ)なんてしてたか?」

────と。