新幹線が踏切を通過していくのを見たことありますか?
時速300kmを超える能力を持っていても、在来線と同じ線路では発揮しようもない。
ほとんど各駅停車で進むので、もしかすると車移動と変わらないのではないか、と併走しているファミリーカーを眺めながら思う。
単線なのですれ違いのために停車して待つ。
ホームには新幹線を見に来た親子と駅員さん以外に人は見当たらない。
いつも帰省するのはゴールデンウィークかお盆か正月なので、田舎でももっとにぎにぎしく人がいた。
平日の駅なんてこんなものだったと、久しぶりに思い出した。
普通列車に乗り換えて田んぼや畑といった見通しのいい景色の中をさらに1時間半。
旅番組で田園風景の中を電車で走ると「のどかでいいですね~」とお決まりのセリフがくっついてくるから、しらじらしくて毎回半目でチャンネルを変えていた。
日本全国、ほとんど田舎はこんなもんだ。
珍しくもなんともない。
余程のところでなければコンビニはあるし、携帯電波だって(まれにピンポイントで入らない場所はあるけど)一応ある。
昼ご飯だ!って川で魚を手づかみしたり、庭の木からリンゴをもぎとっておやつにしてるわけはないのだ。