「冗談ならなおさらだめですっ」
頬を膨らませて言う彼女を見て
毎日一緒に朝を迎えられたらなんて思う。
君はそんなこと1ミリも思ってないだろうけど。
「あったま痛ぇ、、」
「え?大丈夫ですか?」
少し騙してみる。
「起き上がれないかも。」
「どうしよ。お水?お水飲みます?」
そう言って起き上がろうとした一ノ瀬をぎゅっと抱きしめた。
「ちょっ、木崎さん!?」
「名前で呼んで。」
「えっ?いや、何言ってるんですか!」
「俺の名前分かる?」
「わっ、、わかりませんっ」
頬が赤くなる彼女。
「上司の名前も知らねーのかよ。」
「いやそのっ、しっ、知ってます、、けど、、」
「名前で呼んで?」
呼ぶか呼ばないか悩みながら口を開く彼女。
「こっ、、滉樹さんっ、、」
「よく出来ました。」
彼女の唇を奪うとお酒でも飲んでいるかと思うくらい女の顔を見せる。
こんな顔誰にも見せたくない。