「どうして、、?」


私がそう言うと


「どうして嫌がらないの?」


木崎さんはそう言った。








あぁ、だめだ。


この人の目を見つめていると
吸い込まれそうになる。




浮ついた私の心がどこかへ行きそうになる。




もう人のこと言えない。








旦那が他の女の子と手を繋いでいた。





私は目の前の男の人とキスをした。





拒めなかった。












怖いからとかそんなんじゃない。




いつだって体は正直で。





























「嫌がる理由が見つからなかったから、、です」





違う。




それだけじゃない。


















芽生えてはいけない感情が



芽生えてしまったから。