父「聖夜!起きろ!」

と俺の親父、十六夜連夜(れんや)が叫んでいる。

俺は、十六夜聖夜。

一応は、三つ子の長男。

俺はなんの取り柄もない役立たず、ということにここではなっている。

なんせ、人間じゃねぇーからな、俺達は。

俺「玲夜、起きろよ。」

と、俺は次男の学年主席、玲夜を起こす。

こいつ…朝は弱いよな。

【がこっ!】

俺は、横腹を蹴ってやった。

玲「いでッ!」

こうしねぇーと起きねぇーんだよ。

俺「沙夜、起きろよ。」

相変わらず、可愛い寝顔で寝てやがる。

一番末っ子だが、長女の沙夜は学年、いや、学校でアイドルと呼ばれ、性格もいい、運動神経抜群だ。

流石にこいつを蹴るのは、ダメだな。

いわゆるシスコン、だな、俺も。

何回か揺らすと起きるから、いっか。

俺「さーよー、おーきーろーよー!」

沙「ふにゃーー!?」

なんて可愛い寝ご…いや、起き方だよ!

俺「沙夜、起きろ!遅刻する!」

沙「わかったぁー!」

こいつ…ほんとにわかってんのか?!

ま、いいか