「ブラン、チッ、チッ」


舌を鳴らして、人差し指で、こっちにおいでとやってきた



私はそれを、じっとにらむように目をやって

その場からうごかない


博樹は、そんな私の様子に、しかたないってかんじに息をはいて

ポケットからタバコを取り出したんだ


私の大っ嫌いなタバコをさ