私みたいなやせっぽっちに石なんて投げて、当たったと見るや、


声をあげずに


にや〜っとする。


その姿は、けっして他の誰にも見せない


一人でいるときだけ、そんな、悪魔みたいな寒気 がする表情をするのだ。



けど、ある日の夜



和也のそんな顔を、由乃が見つけてしまった。