「修ちゃん、ギター弾いてたの知らなかったな」

「ただの趣味だよ」


「そうは見えなかったよ。すごかった!
あたし・・感動しちゃって」

お世辞じゃなく、本心からそう言った。


修二が足を止めた。


「・・修ちゃん?」

なにか気に障っただろうか。
不安になって彼を見上げる。


「・・・少し、時間ある?」

どうしてか、あきらめたような口調だ。