「あたしは・・ごめんなさい。
遅くなると、親が心配するから」


「そっかあ、残念だな」
和也がつぶやく。

千香がいれば十分だろう。

千香にしても念願かなったりだろうし、奈緒はもうお役御免だ。


「・・・そろそろ帰るね。あの、楽しんで」


タバコの臭いと慣れない騒々しい場の雰囲気のせいか、頭が痛くなってきた。