「ここの登場人物の心理は…」


あー眠い…

ちらっと横に立っているロバートを見上げる。

特に変わりは見られない。

あくび出そう…


優しいモードに期待!


「ふぁーあ」






ばんっ!


「いたぁ〜…」

分厚い教科書でヒットをくらった。


「うるせぇバカ」


はぁ…
優しいモード、切…





その日はもう優しいモードはオフのままで、終わってしまった。


おやすみなさい、と言ったら
早く寝ろ、と言われた。



それからの記憶はない。






「ワン」




ん?




「わんっ!わんっ!」




「きゃあっ!」


体の上に、犬が乗っている


…何故に



外は暗い。深夜。おやすみなさい、と言って、早く寝ろ、と言われて、その通りに眠りに落ちて…今だ。


犬!?なんで!?
ここらへんは犬などいない。

寮はペット禁止だし、学校でペットを連れ歩く生徒もない。


街とも離れているから…森からやってきたのだろうか。


「わんっ!わんっ!」

犬はおとなしくなったかと思うと吠え始める。


「し、しー!」


犬は黒と茶色の毛並みでつぶらな瞳だ。