「その通り!
金太郎…お前の負けじゃ!」


勝負の一部始終を見ていた金造が、いつの間にかすぐそばにまで歩み寄っていた。



「いにしえの昔より…
琉球の島人は海と共に暮らし、海と共に眠った…
その島人の中で派生した『魚を自由に操る術』…中国の気功を取り入れた奥義は、その絶大な威力ゆえ“一子相伝”として伝承され続けているという…

まさかこの儂もあの伝説の奥義が、生きているうちに見られるとは、思いもしなかったわい」



こうして、てぃーだの
大活躍によって祭親子のリベンジは、ものの見事に達せられたのだった。



その後、賞金10万円で例のごとく大宴会が行われたのは言うまでもないだろう。