そして翌日…


この日から来週行われる秋祭りまで、シチロー達は祭親子が金魚をしっかりすくえる為に特訓の手伝いをする事となった。


「ところでシチロー、誰が祭親子に金魚すくい教えるのよ?」


子豚の質問に…


「ティダが教えるらしいよ…ティダ、金魚すくい結構得意らしいんだ♪」


昨日の倉庫に底の浅い広めな水槽と金魚すくいの網を用意し、朝、淡水魚店で買って来た金魚を放して準備は万全である。


「…で?ティダはどこ行ったの?」


「何か持って来る物があるとかで、少し遅れるらし…」


ひろきの質問にシチローがそう答え終わる前に、倉庫の扉が開いてスポーツバッグを肩に背負ったてぃーだが姿を現した。


「お待たせ♪それじゃ、始めましょうか♪」