ここまで来れば、祭が口を割るのも時間の問題であろう。


そして、一度祭が産業スパイだと認めてしまえば、裏で繋がっているであろう組織についても隠し通す事など出来るものでは無い。


「さあ!祭!いい加減にすべて隠さずに白状するんだ!
…さもなければ……」


「さもなければ?」









「お前のコレクションのこの御神輿に、みんなで落書きしてやるからな~♪」


油性マジックを持ってニンマリと笑うシチロー達4人の姿に、身動きの出来ない祭は泣きそうな顔で哀願した。


「わあぁぁぁ~っ!
わかりました~!全部話しますから、それだけは勘弁して下さい~!」


『お祭り男』の祭に対して、これほど効果的な方法はない。


しかし…ちょっと姑息なやり方と言えなくもないが……