「祭!!てんめぇ~オモチャの銃でオイラ達を脅してたのかっ!」


結果的にはそのおかげで命が助かったのだが、こんなオモチャの銃に振り回されていた事が、シチローにはどうにも腹立たしい。


「本物の銃なんて持ってる訳無いでしょう!
私は普通のサラリーマンなんだから!」


祭は、自分はあくまでも潔白だと言い張る。


「だとしたら、これはどう説明するのよ!」


すかさずてぃーだが、お面の並んだ板の裏にあった機械を指差して言った。


そう…祭が潔白だと言うのなら、何故この倉庫にあの『スーパーティッシュ』が存在するのか?


「そ…それは………」


『スーパーティッシュ』の事を持ち出され、祭は急に口ごもってしまった。


「ほら見ろ!やっぱりお前が産業スパイなんじゃないか!」


「言い逃れ出来るもんならしてみなさいよ!」


「さっさと白状しなさい!」


「アンタが産業スパイなんでしょ!!」


「……………」