松田優作の真似では無い。
てっきり腹に一発食らったと思ったシチローは、全くの無傷であり、その指先は、ひろきの持つ銃に向けられていた。
「それ!オモチャの銃じゃね~かっ!」
床に散らばるたくさんの紙吹雪、そして銃口から飛び出したアメリカ合衆国の旗……
椅子に縛られた祭が、ボソリと一言呟く。
「それは、去年の夏祭りの出店で買った『ドッキリピストル』という、オモチャのピストルでして…」
祭って…もしかして、スパイでは無いのかも?
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