最初の計画では、祭を極秘に尾行しそのバックに付いているであろう黒幕をつきとめる筈だったが
こうなったからには直接祭の口を割らせるしかない。
「さあ!白状しろ祭!
お前は誰に頼まれて産業スパイなんてしているんだっ!!」
さっきまで銃を突きつけ高飛車な態度をとっていた祭だったが、今はシチロー達にロープで椅子に縛り付けられ、すっかり萎縮してしまった。
しかし…それでも祭は、シチローの見解に対しては真っ向から否定していた。
「ふえ~~ん!
違いますよぅ~!私はスパイなんかじゃありませんってぇ~!」
「今さらしらばっくれてもダメよ!アンタがこの場所にあの『スーパーティッシュ』を持ち込んでるのは判ってるんだから!」
今回お手柄のモジモジ君…いや、子豚も祭に対して追及の言葉をぶつける。
そして、ひろきも。
「大体、普通のサラリーマンがこんな銃なんて持ってる訳無いでしょ!
これこそ決定的な証拠だよ!」
そう言って、祭から取り上げた回転式の銃をシチローの方に向ける。
「バ!バカ!こっち向けるな!
オモチャの銃じゃないんだぞ!」
シチローが慌ててひろきから銃を取り上ようとするが、ひろきは面白がって渡そうとしない。
「かせっ!」
「やだ♪」
「かせっ!」
「やだも~ん♪」
やがて揉み合いになり、事態はとんでもない事に!
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