追跡
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思いがけない場所でシチローが見つけた新開発の“破れないティッシュ”……
早速シチロー達は、この事実を開発部長の花水に報告する事にした。
花神製紙開発部……
「まさしくこの紙は、新開発の破れない紙。
『スーパーティッシュ』じゃないか!…しかし、なぜこれがリサイクル資源課のトラックの中に?」
「それはですねぇ♪
花水部長♪」
シチローが得意気にその謎解きを始める。
「この会社のセキュリティーはかなり厳しいモノです。社員は時々、抜き打ちの持ち物検査をさせられ、スーパーティッシュをポケットやバッグの中に忍ばせておくのはとてもリスクが高い…
そこで考え出されたのがあのトイレットペーパー!…まさか警備員も、新開発のスーパーティッシュがトイレットペーパーにカムフラージュされて外へ持ち出されているとは思わなかったでしょう♪」
「やっぱりスパイがやったの?」
「…って事は、つまり……」
調子にのったシチローは、まるで犯人を名指しする名探偵の気分で何も無い窓の方をビシッと指差し、ポーズをキメた。
「そう!あの時オイラとティダに怒鳴ってきた男が産業スパイに違いない!」
……キマッた♪
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