花神王子製紙開発部長の花水は言っていた。


『そのままひと拭きでお化粧もスッキリ♪吸水性も抜群で濡れても決して破れない』


手触りは、紛れもないトイレットペーパーである…いや、むしろそれ以上にソフトで高級な感触だ。


汚れた雑誌のカラーページを擦ってみると、その汚れは、ひと拭きで落ちる。
しかし、手でその紙を破ろうとすると、これがすこぶる頑丈でなかなか破れないのである。


「間違いない!これ“新開発のティッシュペーパー”ってやつだ!」


ひょんな事からスパイの手掛かりを見つけ出したシチロー!


ちり紙交換なんかやっていて、果たして依頼を遂行する事が出来るのだろうかと思ったが、何が幸いするか分からないものである。



そういえば、子豚達の方はどうしただろう?