そんな和やかないつも通りの森永探偵事務所のドアが開かれ、ある1人の男性がやって来た…
「あの…仕事を依頼したいんだが…」
すぐさまシチローが答える。
「ハイハイ♪ウチは何でもやりますよ♪」
続いて子豚。
「でも、『お触り』はダメよ♪」
「キャバクラかっ!」
思わずツッコミをした後に我に返ったように、男はひとつ咳払いをすると、早速自分の名刺を差し出し自己紹介を始めた。
「申し遅れました…私はこういう者です…」
男の差し出した名刺には、こう記されてあった…
『花神王子製紙株式会社開発部長【花水 貫太郎】』
丁寧に男の出した名刺を両手で受け取ると、シチローはその名前を読み上げた。
「はなみずかんだろ~さん…」
「『かんだろ~』じゃなくて『かんたろう』です!」
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