「まあまず彼氏より先に好きな人見つけないとね」

「それもそっか!じゃあまた明日ね〜」

「うん!また明日!」


恋愛...か〜
少女漫画を読んでてキュンキュンすることはあっても、なんだか別次元のことみたいで自分の世界には関係ない気がしてしまう。

そんなことを考えながらボーッと歩いていたのでわたしは階段でこけてしまった。

「痛た...」

膝から少し血が滲んでしまっている。

「大丈夫ですか?ちょっと待ってて下さいね。」

そういってわたしに話しかけた人は、ハンカチを濡らして戻ってきた。