こんな腐った人間なんかが極道の嫁?
次の姐さん?
舐められたものじゃない・・・
真白だって生きてること事態が奇跡のようなもの・・・
ずっと甘えてきたこんな奴にわかるはずもない。


「連れ出して」


二人がかりでやっと出て行った女

気持ちが悪い・・・まだあいつらの臭いが残ってるみたいだ。
私が鼻を押さえると今まで黙って見ててくれた翠が私を包んでくれた。


「誰にも触れるな」

「フフ、ごめんね?」


私が頭をなでるといつも気持ちよさそうにする翠は、今日は一段と甘えてきた。
こんな翠を見るのはもう自然な事だけど、
心臓が今でもうるさい。


「あ、橘さん、真白のこと学校に行かせる気ってありません?」

「は?」


本当に意味が分からんと顔をされ、
戸惑っていると拓哉さんが助け船を出してくれた。


「本当なら真白だって高校生だよ?
そういうのも味わってほしいだろ?」


少し考え込みながら、真白を見ていると
頷きながら承諾してくれた。