ー side莉月 ー


昨日の夜中、俺はCLUBの巡回の帰りで
遅くなっていた。
ソファでくつろいでいると、夜中にも
関わらず誰かが訪ねてきた。


確認すると、葉桜組若頭の側近である
椎名がいた。


ドアを開けるとそいつの腕の中には
俺が探していた女・・・俺が唯一
愛していた女が眠っていた。


まぁ実際には話したことはなく、
ただ俺が見ていただけだけどな・・・


「お前、どこで見つけたんだ」

「・・・話はまた後で致します。
橘の若・・・今は何も言わずお嬢を・・・
真白を助けてやって下さい!
ただ問題が・・・
真白には記憶がありません。」


俺はその言葉で何故か少しだけホッとした。

まぁその事については後で話そう。


「煌月(コウガ)には言ったのか?」

「あいつには言ってません。
真白に思い出させるのは嫌ですから」


こいつはずっと信じてたもんな・・・


「わかった。俺が面倒をみる。
親父さんに言っといてくれ・・・
娘さんは俺が貰う」

「そう言うと思ってましたよ・・・では」


椎名が出て行った後、俺の部屋に
真白を寝かせ、俺は隣の部屋で仕事をしていた。