「えぇそうですね」
「あれはもう見たくないね」
拓哉は初めての時の真白を知っている。
俺達を主人と思っていた頃の真白。
陽希は、知るはずがないが、今までの真白をずっと見ていてくれた。
「お前には何も守れねぇよ」
「「「っっ、、」」」
低く響いた俺の声にその場は静まってしまった。
「おい、凪穂が怖がってんだろ」
「あ?てめぇの女なんざ知るかよ」
「ふざけんなよ?」
俺達が言い合いをしてるのを止めたのは
翠の女だった。
思いっきり頭を殴られた。
ここに翠がいなきゃ今すぐ殺ってたな・・・
「私はどうでもいいです。それより?
真白をどうにかしないとよね?ねぇ、翠?
喧嘩なら後でゆっくりやっていいから、
好きなだけどうぞ?・・・惣雅、運んであげて?」
そういうと、後ろに立っていた惣雅と
俚玖が動き出し、真白を運ぼうとした。
それから俺は真白を自分の方に引き寄せ
触らせまいと2人を睨みつける。
「そんなに嫌でしたら、もう口は開かないでくださいね?貴方もですからね?翠、」