殺し屋にとって依頼はたくさんある。
世の中には殺してほしい人間は
大勢いるんだからな・・・
それが誰なのか、もしかしたら自分かもしれない。


殺し屋はそれを全て背負って生きなければならない。
真白は幼いながらにたくさんの事を背負いすぎたんだ。


「真白は一度だけ依頼を断りに来た。
それが、お前らの事だった。
『他の仕事なら何でもする。だから、
『朱雀』の皆だけは助けてほしい』ってな」


嬉しかったさ・・・誰も信用しなかった
真白がようやく仲間を見つけてくれたから。
だからこそ、俺はやめさせたのに・・・


「お前らはまた真白を闇に突き落とした。
その時の真白がどうなったかわかるか?
食事はしない、不眠不休、自殺までもを
はかったんだぞ?
俺らにはどうすることもできなかった。」


正直にいえば、どうやって接していいのかがわからなくなったんだ。
ただ絶望した真白をみていることしか
俺たちにはできなかったんだ。


「2人は・・・傍にいてくれた・・・
ずっといてくれた・・・それだけでいい」


お前いつもそうやって他人の事を優先して
自分のことは後回しだ。
俺達はそれに甘えていたんだ。