『黙っていなくなる事を許して下さい。
ただの逃げるようないいわけかもしれない
それでも・・・大切な人達を傷つけたくないから・・・ただの自己満足だと感じてもいいです。だけど、みんなが傷つくことだけは望まないから・・・弟を頼みます』
最後のところだけは何を言いたかったのか、わからない・・・
そこだけ、消されていたからね。
俺達は探し回った。だけど、どこに行っても、探してもいなくて、
そしてようやく見つけた。
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「お前らにわかるか?真白がどんな思いで
ずっと生きてきたのか・・・
今となっては橘の若に会ってくれて
安心したがな」
橘莉月の腕の中で何もなくいてくれること
事態が今は嬉しいよ・・・
笑ってもくれている、自分を偽らずに
いてくれている、それでいいんだ。
「ちょっとまてよ・・・依頼されてたのに
殺さなかったってなんだよそれ!」
「俺はこの子が変わってくれるなら
依頼なんざどうでもよかったさ」
「は?」