真白はどんな方法でこの人達に近づいたんだ?
他の女のように媚びでも売って・・・あり得るな・・・
こいつなら・・・


「真白が今ここにいるのは俺が椎名から
頼まれたんだ。それ以前に、
俺はお前が見つけるよりも前に真白に
惚れていたからな・・・手放してくれて感謝するぞ」


自分の方に真白を引き寄せ、煌月が見せつけるように抱き締める。


「だが、そいつがやってきたことは
本当だろ」


     ビクッ


俺が話をしだすと、こちらをみずに真白は震えているだけだった。
知られたくないってことなんだろ?


俺は確実にそう思っていた。
だから、話し始めようとすると、
皚という奴に止められてしまった。


「その事については俺から話そうか。
どうせ何も知らない『餓鬼』だからな」


餓鬼を強調していったそいつを睨むことしかできない。


「ここからは昔話だ。いいな?真白」


他の奴らとは違う優しい声音で真白をみた男は、真白を本当の家族だと
言っているようで何故か、苛ついた。
こいつは俺を捨てたのに・・・まだ
何かを期待している・・・



「いいよ・・・」


そいつの話に俺は驚かされることになった。
いや俺だけじゃない、俺達にとったら
そう想像もできないほどのことだった・・・




ー side白葉 end ー