その後からも私達は自分達のことを話していた。
どうやって出会ったのか、どんな風だったのか、いろんなことを話していると、
下の方が騒がしくなった。
「そういえば、下には誰がいるんですが?」
「たしか・・・橘さんがいた『朱雀』って
グループと、翠がいた『青龍』っていう
暴走族だったと思うけど・・・」
暴走族・・・『朱雀』?
前にも聞いた気がするけど、それはどこでだったかな?
透き通って見える窓からは誰かと争っている様子だった。
「翠達を呼んで来た方がいいようね」
「まって下さい・・・様子が変です」
「え?」
莉月や草薙さんがいた暴走族がこんな簡単に倒れることなんてない。
ということは、相手が強い・・・
その時、チラリと見えた相手に私は・・・
思い出した・・・