エレベーターに乗ると、莉月に話しかけられた。
「真白、怖いならやめとくか?」
「うぅん・・・ただ・・・」
話したら、莉月はなんというだろうか・・・
めんどくさいと言って、捨ててしまう?
怖い・・・莉月の存在が私の中で大きすぎて、失うのが怖い・・・
「言ってくれ、お前の全てを知りたい」
「・・・怖いの、幸せすぎて
貴方を失うのが怖くて・・・
1人でいることが普通だったのに、
皆に、貴方にあってから誰かを失うのが
怖くて仕方ないの」
震えるからだを自分で抱きしめた。
「落ち着け、俺がお前を離すことは絶対にない。それにな・・・怖いのはお前だけじゃない。俺だって怖いさ・・・
やっとみつけたお前を手放すなんて死んでもやらねぇよ」
その言葉に涙が止まらなかった。
誰からも必要とされず、ただひたすらに
自分の本当の気持ちを隠してきた。
誰にも知られたくない私の気持ちに、
この人は、いくら隠そうが見つけてくれる
「ありがとう・・・」
「ふ、当たり前だ」
その後、莉月はずっと私を抱きしめてくれた。
さすがに、お風呂はダメだったのでやめておいた。
莉月は機嫌悪かったけどね?