ー side真白 ー
今、私は不機嫌です。
「ま、真白?」
「チッ」
ホテルからの帰り、また女に絡まれた。
それに、陽希にまで手を出すなんて・・・
「さっきの女の事かな?」
拓哉が面白そうに話すので、後ろから
助手席をおもいきり蹴った。
「拓哉・・・降りたら真っ先に殴りますからね?逃げないで下さいね?」
(((や、やべぇ・・・すげぇ怖ぇ)))
ムカつく・・・ブランドってなに?
莉月は鞄やら財布やらじゃないっての!
お金だぁ?自分でも
稼げない奴らがお金なんて使う必要ないんだよ!
それにさ・・・草薙組ってなに?
聞いたことないんだよね・・・
どんなイケメンだか知らないけど
それに、莉月を利用されたことに腹が立つ
「機嫌をお直し下さい。女といっても
もうきってますから。それに、
こんな物大したことありません」
「・・・莉月?草薙組の若ってここの近くにいるの?」
「え?あ、まぁいるが・・・なんでだ?」
「一度会ってそのイケメンとやらの顔を見たくなったの・・・莉月が利用されてまで
なんですものね。嘸やいい男なんでしょうけど、大したことなかったら・・・(黒笑」
それから、何故だか嬉しそうに顔を緩ませながら、私の髪を弄っていた。
まぁ別に気持ちいいからいいんだけどね?
眠くなってくるんだよね・・・