「気に入ったか?」
そう聞いてくる莉月に私は頷く。
私は基本、黒や紺・・場合によれば青もかな?そういう色を
好むから、このお店は好きだ。
「いらっしゃぁ~って、り、莉月!」
出てきたのは、これはまた美人な人で、どうやら莉月の知り合いらしい。
何故か拓哉に文句を言って蹴ってるけど、
ちょっと莉月に似てる?
と、思っていると美人の人が私に気づき目を見開きながら、何故か抱きしめられた。
「可愛いーっ!ちょっと莉月!こんな可愛い子どこで拾ったのよ!」
ひ、拾った!?拾った前提の話なの?
「どこ・・・拾ったというよりは
貰ったってほうが正しいな」
そこは真面目に答える所じゃないよね?
・・
「あ、初めまして、私この馬鹿の従姉で
花崎舞華よ。宜しくね!」
何故か馬鹿を強調しながらいったけど、
仲でも悪いのかな?
「よ、宜しくお願いします。舞華さん」
「あら、舞でいいわ。これに何かされたら何時でもここにきてね?」
「あ゛ぁ゛?ふざけんな」
「は?ふざけてないけど?」
どうしてすぐに言い合いが始まるのかわからないけど、服でも見てようかな。
「陽希、これなんてどう?」
「それは・・・若が?」