光?そんなもの・・・私には必要ないよ?
陰で生きていく為には必要の
ないものだもんね。
「君は自由に羽ばたけるんだよ」
その言葉に、私は惹かれた。
初めて聞いたとは思えないほどに
その言葉が懐かしく感じた。
そして、無意識のうちに私はその人の手を
掴んでいた。
外に連れてこられると車が一台止まっていて、その車に乗せられた。
「あの・・・どこにいくんですか?」
「それは来てからの楽しみかな?
でも、あの人なら君を救ってくれるから」
その人の事を考えているのか
男の人はこれでいいというように
目を伏せていた。
途端に眠気に襲われ、私は意識を手放した。
これから何があるかも知らずに・・・
ー side真白 end ー