「さ、ご飯食べよ?」

「そうだな」


明日のことは明日にならないとわからないんだから、
怖がっていたら始まらないしね。
莉月のおかげかな・・・私は変われた気がするよ。
貴方のおかげで感情というのが、好きがわかったから。
ありがとね莉月・・・






  ****** 夢 ******



『あんたは私を輝かせるためのただの道具なのよ。』

『道具は感情をもってはいけないの』


違う・・・私は道具なんかじゃない!


『莉月もちょうだいよ』


だめ・・・取らないで、
莉月だけは・・取らないでっ


  ***************


「……ろっ……真白!」


目を開ければ焦った様子の莉月が
心配そうに私を見ていた。


「私・・・」

「魘されていた。」

「ごめんなさい。大丈夫です」

「真白?」


あれ?何で敬語に戻ってるの?
私は、誰なの?
あの声は誰の声なの?私を知ってるの?
莉月を・・・とられるの?


「莉月・・は・・・どこにも行かない?」

「あぁどこにも行かない。大丈夫だ」


何であんな夢を見たの?
あんなこと私にはなかったはずだ。
記憶・・・そうだ。あれは私の記憶なんだ。


「どうかしたか?」

「私は・・・2年間の記憶がない」

「っ!」