頭を撫でていると、莉月は気持ちよさそうに目を閉じて、私の肩に頭をのせた。
好きというのはこういうことを言うのか。
とても・・・愛おしいと思う。
戻ってきた拓哉は何故か笑っていて気持ちが悪かったが、気にしない。
今は機嫌がいいからね。
莉月の全てが好き・・・
匂いも髪も手も体温も・・・
この人全てが愛おしい。
マンションにつき、陽希はどうやら拓哉と食べるようだった。
拓哉は無理やりみたいな感じだったけど、
大丈夫かな?
「真白・・・」
「うん?」
「好きだ」
そう言った莉月は顔色一つかえずに、
ただ嬉しそうに言った。
まるで、どんな言葉が返ってくるのかわかっているかのように・・・
「私も・・・莉月が好き」
「もう離さない」
その直後、私は莉月に口を塞がれた。
「んっ…りっ」
そろそろ苦しくなり、莉月のYシャツをひっぱると名残惜しそうに離してくれた。
「息・・できない」
「フッ、鼻で吸うんだよ」
やっぱり莉月は慣れてる。
今までだってそりゃあ・・・
いや、莉月はモテるんだもん。仕方がないよね?・・・
「チッ」
「ま、真白?」