そうはいっても機嫌のよくなった
莉月は私の頭を手を乗せる。


「あ、凪穂だ」


私がそういうと、こっちを振り向いた
凪穂はやはり私と
同じく不機嫌で、となりの草薙さんは
落ち込んでいた。



「真白~!帰りたい」

「同感です」


即答した私に苦笑いをこぼす
莉月は翠に目を向け、そばに寄っていく。


「ここの女はなんなのよ!」

「えぇ、まるで獲物を狙ってる
獣ですよね?旦那さんが可哀想です」


というのも、なぜか、男たちは
顔を赤くしていた。


(凪穂(真白)が綺麗だからだよね?)


と、同じ事を考えていた私達は
またまた不機嫌になった組長さんたちに
捕まえられ、どうしてか、


   翠 凪 真 莉


というふうになってしまい、
今度は私達が苦笑いをこぼすことになった。