「つまりね?莉月以上は
いないってこと」


私がそういうと、莉月の耳は
赤くなった。
やっぱり可愛いなぁ…



入学式にいくと、たくさんの人が
写真などを・・・




とってるはずもなく、騒いでいた。



ここは私も通っていた白羽学園
まったく変わることもない学校で
騒がしかった。


でも、私たちが降りていくと、その場は
静かになり、視線は私達に
向けられた。


「真白」


あの頃と変わらず私に手をさしのべてくれる莉月の手に、
私は自分の手を重ねる。


「変わらないねここは」

「そうだな」


莉月は学園には目もくれず、私だけを
みてくれていた。
そのことが嬉しく、私の頬は緩む。


「組長、姐さん、ここは学校ですので」

「チッ」