ここまでくるのに、いろいろあったね
すれ違って、私は昏睡状態で、
一年間も莉月を1人にしてしまった。
「もう離さない」
「フフ、懐かしいね」
「そうだな」
刺青を入れたときも私はあなたに
そういわれた。
そして、私は自分から逃げた。
でも、改めて私は感じたよ。
あなたからは逃げられない。
会った時点で私はあなたからは
逃げられないんだよね?
「真白・・・」
「ん?」
「俺と出会ってくれてありがとう」
いきなり言われたことに私は
吹き出してしまい、莉月に睨まれた。
「俺は嫉妬深い」
「うん」
「無愛想」
「フフ、そうだね」
多分、こんな自分でもいいのかって
聞きたいんだろうけど、
私にとったらそんなの関係ない。