その笑顔はどことなく、
母さんと似ているように見えた。


「生んでくれて、母さんと出会ってくれて
ありがとうございます」

「っ、あぁ・・・ありがとう・・・
俺の方がお前には感謝してるんだ」


静かに涙を流す父さんを
私はただ見つめていた。


そこからはいろいろなことを話、
今日はそのまま帰るはなしになった。


「じゃあ父さん、またくるね?」

「あぁいつでもきなさい。」


手を振りながら私は車で
マンションに帰ってきた。


「ありがとうございます、陽希」

「いえ、また何かあれば言って下さい」


陽希に見送られながら
私は莉月に腰を抱かれながら部屋に戻ってきた。


ここに帰ってくるのも久しぶりだ。

部屋の中にはいると莉月に
抱きしめられた。


「お帰り、真白」

「うん、だだいま」