退院してから、まずきたのは舞さんの
所だった。
拓哉に頼んだのは、この後でてきます。
「真白ちゃーん!待ちくたびれたんだから!」
苦笑いをこぼしながら舞さんを
慰めていると莉月に
引っ張られてしまった。
「近寄るな」
「チッ、嫉妬深い男は嫌われるんだから」
「そうなのか?」
「え?!」
急に目尻を下げてきた莉月は
今にも泣きそうに見えた。
「だっ大丈夫だよ!私はそんな
莉月も好きなんだから!」
「・・・帰るか」
「いや、それはやめよう」
莉月に火をつけては私の体が
壊れてしまう・・・
「あ、そうだった。頼まれてたの
できてるよ?」
そういって奥から持ってきてくれたのは
私が拓哉に頼んでおいた、
ピアスだった。