「で?いつ会うんだ」
いつの間にか戻ってきたらしい
莉月がそうきいてきた。
確かにそうだよね?父さんは
組長なわけでそんな簡単に
時間が作れるわけがない・・・
つまりはだ・・・予約制とかなのかな?
「あ、それなら問題はないよ
親父なら姉さんを優先するから」
「え?そうなんですか?」
「・・・姉さん、弟に敬語は」
「フフ、いいんですよ。
敬語じゃないのは莉月の特権みたいな
ものですから・・・ね?」
私が莉月に聞くと、
頷きながら私の首に顔を埋めてきた。
これは莉月の癖・・・
何かしらと私の首に顔を
埋めてくるから、犬って言われるだよ?
「イチャイチャは後にしてね?」
「す、すみません」
拓哉に睨まれながらも莉月は
私からは離れない。
「あ、拓哉、頼みがあるんですけど」
「?なんですか」
私は頼みごとをしてから、
莉月以外は帰り、明日を退院だと
言ってから莉月も帰らせた。